Tremolatorは、恐るべきトレモロです。郷愁感にあふれたギターサウンドなど、トレモロに期待することはすべてできますが、それだけでは終わりません。トレモロ・シェイプを選んで、グルーブ感を調整したら、セッションのテンポに同期させながら演奏してみてください。こんなに音楽的なトレモロははじめて、と感動させられることでしょう。
さらに、Tremolatorのリズムパターン・エディターを使えば、どんな変態的なパターンでも自由自在に生み出すことができます。ドラムループをグチャグチャにする。ギターのコードから最高のリズムトラックを作る。キーボードにクールなフィーリングを加えるなど...。
Tremolatorを使い始めると、「トレモロはこうやって使うもの」といった固定観念は吹き飛ぶことでしょう。
SoundToysの哲学が単なる「ビンテージ機器のモデリングもの」を作ることに無いことは、いろいろな所で語ってきましたが、Tremolatorを開発する時は、正直自分たちの好奇心の誘惑に負けました。そこで私たちは、古くさいトレモロの数々をひっぱりだしてきて、微妙なボリュームの揺れ方に最新の注意をはらいながら、それぞれのふるまい方を記録していきました。こうして私たちが分析したビンテージ機器のシェイプは、マウスクリックだけで選ぶことができます。Fender Vibrolux、MultiVox Premier、SilverTone、DanElectro Ampから、Wurlitzerのエレピ200Bまで。トレモロと一口にいっても、そのキャラクターは無限であることに驚かれることでしょう。
「この機能だけでも、お金を払う価値がある」と、Filter Freakで好評だった機能ですが、Tremolatorの最終部分にも「アナログモード」スイッチが装備されています。トレモロを完全にオフにしていたとしても、このスイッチを入れるだけで、デジタルクリップを回避した、アナログ・フィールにあふれた音になります。クリーンな音、ファットな音、ダーティな音、歯切れが良くパンチのある音。求める音が何であっても、Tremolatorを通すだけで「音楽的」な音を得る事ができます。