DTMerのみなさん、「憧れのアーティストのようなサウンドを作りたい」って思っても、なかなか再現できなくて苦戦していませんか?
「イメージはできるのに、彼らが具体的にどんな処理をしているのかわからない....。」「難しい作業をしないとかっこいい音は作れないのか.....?」と挫けそうになることも多々ありますよね。
また、エフェクトプラグインのパラメータが多すぎて、何をしたらいいのかわからない場合も結構多く、ギブアップしてしまう方もいるはず。
そこで、今回はあらゆるプラグインを熟知する先輩スタッフに「初心者にやさしい&しっかりと音を作れる」プラグインを紹介していただきました!
「でも簡単に使えるということは、仕組みもシンプルで効果は期待できないのでは...?」と不安な方もいらっしゃると思います。
しかし、「使い方がシンプルでも、内部の仕組みは複雑でプロフェッショナルな処理をしてくれる」といったらまさに即戦力ですよね!
今回ご紹介するのはSonnoxというメーカーです。
このメーカーの特長の1つとして挙げられるのが、「初心者向け」「上級者向け」とユーザーのスキルや知識に合わせたプラグインを開発していて、いじれるパラメータの数を見てもその差は歴然です!
この記事では、いじれるパラメータが敢えて絞られている「初心者向け」のプラグイン3選をご紹介していきますよ!
「なんでこんな簡単にいい感じになるの?」と疑問に思うくらい、シンプルなのに精密な処理をしてくれるので、数多くのDTMerから愛されるソフトばかりです!
華やかな音質にしたい、音にパンチがほしい
ミックスにおいて、目立たせたいトラックは音量をあげればいいというわけにはいかないですよね。クリッピング(音量が大きすぎて音割れすること)しないように、華やかな音作りをする技が必要になります。
Inflatorは「いい感じに倍音を足してくれる」プラグインです。
自分でやろうとすると中々難しいことではありますが、Inflatorを使う人が考える必要があるのは、「どれだけ激しくエフェクトをかけるか」だけで、あとは音が破綻しないような自然な処理でエフェクトをかけてくれるのです。
その手軽さ&効果の高さから、全トラックにとりあえずInflatorを使っておく人も少なくないとか.....
Inflatorの使い方
Inflatorを通すだけで少し音にパンチが出ますが、そこからもっと音をはっきり前に出したい時は「CURVE」を0→50に、「微妙に太くするだけでいいのに」と感じたら「CURVE」を0→-50に下げてみましょう。
また「EFFECT」は元の音とエフェクトをかけた音の割合です。0%ならエフェクトをかけていないのと同じ、100%ならエフェクトをかけた音だけなので分かりやすく音が変化します。
基本的には「CURVE」と「EFFECT」をいじればOKで、「INPUT」と「OUTPUT」を調節して赤いランプが点灯していないことを確認しながら音割れを防ぎましょう!味のある音割れならそれもまた一興ですけどね!
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ボーカルダブリングを立体的に
ミックスの中でボーカルを目立たせたり、華やかに聞かせる技として「ダブリング」があります。簡単に言うと、ボーカル録音を2テイク、3テイクと重ねて行うような効果が得られますね。
ボーカルの音像を広げて存在感を増したい場合に効果的だそうです!
Vox Doublerの使い方
Vox Doublerは「Vox Doubler Widen」と「Vox Doubler Thicken」の2種類のプラグインが含まれていて、以下のような違いがあります。
Widen:左右の広がりを出す
Thicken:厚みを出す
まず最初はWidenとThickenの両方を使いながら、それぞれ上部の2つの大きなつまみを回してみましょう。
これだけでダブリングの効果をしっかり得ることができ、ボーカルが立体的に広がります!もっと細かく触ってみたいと思ったら、ダブリングで生成された音のタイミングやピッチのズレ方や音の明るさなどを調整してみましょう!
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ボーカルにも、それ以外にも使えるディエッサーの進化版
ボーカルの「スッ」という歯擦音が耳に刺さるのが不快なときは、ディエッサー系のエフェクトプラグインを使う方が多いと思います。
しかし、「この音が耳障りだな」と感じるのはボーカル以外にもありますよね。例えば、激しいフレーズを弾くベースやギターなどを全体的にコンプで潰してしまうと自分のイメージした音とかけ離れることもありますが、SuprEsserはディエッサーのように、そしてディエッサーとは違って自由に帯域を選んでそこだけコンプレッションできます。
耳障りな音を狙って抑えてくれるプラグインということですね!
SuprEsserの使い方
耳障りな音があっても、「どの帯域を処理したらいいか」ってなかなかわからないですよね。
まずは大まかな帯域を2本の青い線で挟むようにして選択しましょう。この間の帯域が処理の対象になります。そして、この範囲の中で赤い線が1本表示されます。これが一番耳障りだと思われるポイントという意味になります。
あとは、処理が大袈裟すぎて不自然になることがないよう、範囲を調節したり、「THRESHOLD」を上下させて「どれだけ小さな音から処理の対象にするか」を決めたりすれば、耳障りな音を軽減することができますよ!
また、LISTENの項目で「INSIDE」のスイッチを押して「処理されている音だけ」を聞いたり、「OUTSIDE」のスイッチで「処理の対象外の音だけ」を聞いて、しっかり効果的に使えているかチェックしてみましょう!
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ここまでDTM初心者が使いやすい&効果的なエフェクトプラグイン3選をご紹介しましたが、先輩スタッフ曰く初心者がミックスを上達するためにおすすめなプラグインがあるそうです!
それがSonnox「Claro」です!
ミックスの命とも言えるのがEQ処理ですよね。それぞれのトラックがぶつかり合わないように、不要な帯域の音をカットする作業はミックスにおいて避けては通れません。
しかし、ClaroのMIXモードなら、Claroを使用している複数のトラックを一括で管理することができ、「どのトラックとぶつかっているか」を黄色い表示で教えてくれるのです!この機能を繰り返し利用していれば、「どの楽器同士がぶつかりやすいのか」を学習することもできるため、初心者のレベルアップに最適だそうです!
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今回は、DTM初心者がかっこいいサウンドを作るのに最適なSonnoxのシンプル&効果的なエフェクトプラグインをご紹介しました!スムーズにかっこいい音が作れることはDTMにおいてとても大事なことですよね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!