2022年10月14日、15日の2日間で開催された配信イベントMI FESTIVAL 2022。様々なクリエイター、エンジニアの方がそれぞれのテーマに沿って製品の魅力や使い方をお話してくださる豪華なイベントとなりました。
レポート第7弾では、2日目に出演していただいた Jonathan Wyner 氏による「”未来のマスタリングツール”との付き合い方」のコーナーをご紹介します!
今回はアーカイブ動画を公開できないということで、少しでもこのレポートで魅力をお伝えできればと思います!
皆さんは「マスタリング」というと具体的にどんなことを想像しますか?
「ミックスと何が違うの?」「音圧を上げること?」さまざまな疑問が浮かぶとともに、何をすれば正しいマスタリングと言えるのか、はっきりとしないことも多いですよね。また、楽曲の仕上げ作業とも言えるマスタリングだからこそ、本当は自信を持って行いたいものです。
そこで、今回のセミナーでは、伝説的マスタリングエンジニア Jonathan Wyner 氏からiZotopeの新製品「Ozone 10 Advanced」を解説していただきました!
Ozone 10は簡単に言うと「AIがお手伝いしてくれるマスタリングツール」なんです!AIがあなたのマスタリング前の楽曲のデータを解析し、あなたが「こんなサウンドに仕上げたい」というイメージを持っていれば、そのリファレンス曲やジャンルを指定するだけでマスタリングを仮完成させてくれます。
もちろん自動でマスタリングしてくれた音に満足すればそれを完成音源とするのも良いですし、AIが仕上げてくれたマスタリングをさらに自分で調整することもできるのです。まさに「お手伝いAI」ですね!
楽曲のジャンルによって「らしい音」ってありますよね。
EDMらしい音、ヒップホップらしい音、ロックらしい音などなど.....。もちろんいつでも型にはめるのが良いわけではないですが、僕らが目指している音はきっとどこかで聞いた楽曲からインスパイアされたものだと思います。
「Stabilizer」では、そのようにイメージする楽曲のジャンルを指定することで、それらしい音に近づけてくれるのです。
具体的にどういう処理をしてくれるのかと言うと、「低音が足りてないから増強する」「高音がうるさすぎるから抑制する」というEQ処理を「そのジャンルのサウンドを作るなら〜」という基準のもとで行ってくれます。
また、楽曲の流れに合わせリアルタイムで値を変えてくれるため、楽曲のフレーズごとに異なる質感のサウンドになっていても、それに応じた処理を行ってくれるのです!まるでダイナミックEQをアレンジしたような機能ですね!
※新機能「Stabilizer」は、Ozone10 Advanced にのみ搭載されます。
その他の新機能も搭載され、さらにパワーアップしたOzone。
Ozone 10があれば、仕上げのマスタリングも安心して行うことができ、自信を持って楽曲をリリースできそうですね!!