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ボーカルレベルを自動的に調整し、曲全体でバランスのとれたボーカルを素早く実現する方法

ボーカルトラックの「手コンプ」は、ミックスの最終ステージで一般的に行われている作業です。楽曲に対して、ボーカルトラックのゲインをを細かく操作し、上下するオートメーションを書き込むことで、音数の少ない箇所やサビなどでも、常に安定した存在感を出し、バッキングトラックが変わったとしてもミックスにしっかりと馴染むにように調整を行います。Waves Vocal Riderは、この「手コンプ」の基本的な要素を自動で処理することができます。

曲のサビがAメロよりもラウドだった場合、おそらくボーカルのレベルもそれに合わせて上げたくなるはずです。単にコンプをかけるのではなく、フェーダーを動かしてボーカルをレベリングすることで、キャラクターを変えてしまうことなくボーカルトラックを楽曲に馴染ませることができます。そのような作業をVocal Riderが強力にアシストしてくれます。

この記事では、そんなVocal Riderの使用方法を動画を交えて解説いたします。動画ではプラグインの感度、ボーカルのダイナミックレンジ、フェーダーのスピードを制御する方法が説明されています。言葉の末尾など、ボーカルトラックの微妙な部分がミックスに埋もれないようにするための使い方も紹介していますので、ぜひご確認ください。

  • 26秒〜

まずはデフォルト設定でのVocal Riderの動作とサウンドを確認してください。

  • 1分09秒〜

いくつか他よりラウドな部分があるだけで、ボーカルは殆どの部分でダイナミックで、既に中々の出来です。
しかし付け加えるなら、言葉の最後がミックスの中に埋もれている部分が数カ所あります。
Vocal Riderは、従来のコンプレッサーではまね出来ないようなクールな方法でこの問題を解決します。

プラグインにあるメインの白いフェーダーで、入力信号のボリュームをコントロールします。
このフェーダーが自動で上下に動き、ボーカルのレベルを調節します。
上部で設定したターゲットレベルに対して安定したレベルとなるようにフェーダーが動きます。
センシティビティ・パラメーターは、信号のどの部分がレベルを変更したい実際のボーカルなのか、どの部分がフェーダーをアイドル状態にするバックグラウンドノイズなのかを検知する為に使用します。

  • 2分51秒〜

プラグインの左側では、待機状態の場合のフェーダーの位置を設定できます。
一般的には、フェーダーがこの範囲内で動くようにするのが良いでしょう。
フェーダーが最大値や最小値で止まっている場合は、調整が必要になります。
最後は、入力信号に対してのフェーダーの反応の速さの調節です。
・速い設定は、非常に安定した信号レベルを得るのに適しています。
・遅い設定では、効果はとても自然なものになります。

このように、もしボーカルトラックのオートメーション作成に多くの時間を割いているのであれば、Vocal Riderプラグインは欠かすことのできない強力な時短ツールになるでしょう。