ダイアログ=台詞は、映画、TVショーやドキュメンタリーまで、映像作品だけでなく、あらゆる会話を含むメディア制作における最重要な要素の一つです。サウンドトラックとなる音楽スコア、音響効果を始めとする無数の音源、これらに加えることを考慮すれば、ダイアログ・ミキシングが困難な作業であることは明白です。俳優の台詞が聞き取れない映画なんて考えられるはずもありません。
SA-2 Dialog Processorは、アカデミー受賞の経験を持つレコーディング・ミキサー、Mike Minklerによって発明され、100を超えるメジャーな映像作品で使用された稀少なハードウェア・ユニットをベースにしています。録音されたダイアログ素材のサウンドを向上させるべく設計されたSA-2は、ダイアログにとどまらず、音楽におけるボーカルや、あらゆるトラックの質感調整にも優れた性能を発揮し、ディエッサーとして、マルチバンドコンプレッサーとして用いることができます。
SA-2 Dialog Processorは、戦略的に選び抜かれた5つのバンドで構成されるアクティブEQであり、複数のモードを切り替えることで、様々なダイアログの問題を的確に解消することが可能です。アクティブEQの各バンドには、信号に対するEQの度合いを決定するスレッショルドが備えられています。さらにバンドごとにオン・オフできるため、各バンドの効果を素早く確認することができます。二つのモード選択が用意されており、一つはアクティブEQのカーブを、もう一方は周波数スペクトラム上における5バンドの位置を決定します。また、プラグインの入出力レベルは個別に調整することが可能です。