Cobalt Saphiraは、Wavesの革新的な製品であるCobaltライン初のプラグインです。
アナログ機器の持つ濃厚なハーモニクス=倍音の歪みを生成し、トラックに音楽的な奥行きと"つながり"を加えることのできる、先進的なハーモニック・シェイピング・ツールです。
Saphiraは、かつて無いほどのレベルで、倍音の持つ様々な要素を緻密にコントロールすることができます。
コンプレッサーによる効果の一つに、トラック同士の"一体感を得る"というものがあります。
良質なコンプが生み出すこの"つながり"の多くは、付加された倍音によるものです。
Cobalt Saphiraは、コンプレッションすることなく、倍音のみを直接コントロールすることができます。
トラック同士の一体感を高め、音楽的でまとまりのあるミックスを作りだすために大いに役立つことでしょう。
ハイクオリティな奥行きを トラックのバランスを取り、明瞭さを作ることはミックスの基本です。
さらに奥行きを作りだすことが、プロフェッショナルの仕事と言えるかもしれません。
Cobalt Saphiraは誰しもが求めるクオリティの高い奥行きをミックスにもたらします。
偶数倍音(エッジ感)と奇数倍音(温かさ)を独立してコントロール、7種類の異なる倍音構成を選択可能なHarmonic Mode、5種類のテープスピードによりワウ/フラッター・モジュレーションを追加して音楽的な奥行きを追加。
コンプやEQでは到達できない音作りが可能になります。
音を奏でる楽器は、通常きれいな正弦波を出してはいません。
例えばギターのA弦は110Hzの純粋な周波数を発しているわけではありません。
弦の不均一な振動やボディの共鳴により、ハーモニクス(倍音)と呼ばれる別の周波数の共鳴が発生します。
このような現象がギターの豊かな響きをもたらすのです。
電気回路もまた同様に、不完全で非対称な構成要素によって通過する信号に高調波を付加します。
この不完全さが生み出す高調波こそが、豊かさや深さを感じさせるのです。
ハーモニクスには基本周波数からの倍率によって2種類に分類されます。
例えば基本周波数が1kHzの正弦波であれば、2kHzは偶数倍音、3kHzは奇数倍音となります。
ハーモニクスの構造は、属性によって決まります。
Cobalt Saphiraには様々なハーモニクス構造のプリセットを用意しています。
さらにSendとReturnのスライダーを使ってより自分好みの構成を作ることも可能です。
Sendスライダーはコンプレッサーに入るオーディオ信号のようなイメージ。
Returnは偶数/奇数倍音をどれくらい付加するかをコントロール。
ハーモニクスを加えると、音のトーンが微妙に変化します。
この効果と操作方法を理解すれば、音作りのためのまったく新しいオプションを手に入れたと同じと言えます。