このプラグイン群は、時代を超えて愛され続ける1066、1073、1081のマイクプリ/EQと、2254コンプレッサーをベースに設計されており、その音響的な挙動、アナログ特有のキャラクター、そしてトランスをハードにドライブできる性能までも忠実に再現しています。
こうした要素は、何世代にもわたるポピュラー音楽の「太く」「温かく」「輪郭のある」サウンドを支えてきた重要な要素です。
これらのプロセッサーが今なお愛され続けるのは偶然ではありません。設計思想のすべてが「音楽性」を第一に追求していたからです。
そして今、その芳醇で魅力的なサウンドが、次の50年のスタジオにも届きます。
伝説が一朝一夕で作られることはありません。音楽制作におけるある機材が、誰もが探し求めるほど象徴的なものとなるには、あらゆる要素が組み合わされます。
機材の年代、そしてそれを使用したアーティストやエンジニア、メーカー、使用されるトランス、コンデンサー、回路。
しかし確実なことは、そのサウンドは他のどの機材を持ってしても代用できないことです。
Neve 1066/1073/1081プリアンプ、そして2254コンプレッサーは、70年代に差しかかる時代に誕生し、唯一無二のキャラクターとカラーによって、時代を超え2000年代の今になるまでも、ポップ・ミュージックのサウンドを形作ってきました。
WavesはこれらヴィンテージハードウェアEQ、コンプレッサーを、回路、特性に至るまで緻密にモデリング、3つのプラグインをバンドルしたV-Seriesに収録しました。
EQもV-EQ3、V-EQ4の2モデルをあえて収録しているのには理由があります。一見すると両者の違いはフィルターとミッドレンジのベルEQの有無だけです。
しかしその裏側では、V-EQ3は1066/1073譲りの低ノイズクラスAプリアンプ、V-EQ4は1081にあったより高効率のクラスABプリアンプと、ともにオリジナルハードウェアと同じトポロジーを採用しており、生み出されるサウンドに異なる音響的なキャラクターを付加しています。
機能面でも、V-EQ4がより多くの周波数ポイントを備えていたり、Q幅の選択肢を持たせるなどの違いもあります。
素早くトーンを形作りたい時にはV-EQ3を、より柔軟に中域をコントロールしたいならV-EQ4と、使い分けができます。
正確で外科手術のようなEQ・コンプから程遠い、大らかなEQカーブと色の濃いサウンド。アナログミキシングをインザボックスでも実現するのがV-Seriesバンドルです。
収録製品