Evo Channelとは
アナログのチャンネル・ストリップの考え方は、ほぼすべてのアナログ・コンソールに共通する構成要素となっており、効率的に素早く、音を整える役割を担っています。Flux::のEVO Channelは、単一のインターフェイスで効率的に素早く操作が可能であり、アナログ・コンソールのチャンネルストリップでは実現不可能な、デジタルの新技術によるアドバンテージを付加、入力信号を調整するために必要なすべての要素を備えた、チャンネル・ストリップ・プラグインです。
Gain / Drive 原音の息吹を取り戻す
ほどよく調整された入力に対するゲイン 設定は、理想的なミックスの結果を得るための最も重要な要素です。EVO Channelのゲイン・ステージでは、ソフトなサチュレーションを付加し、素材に暖かさを加えることもできます。
Phase サウンドをきっちりとフレームに収める
フェーズの整合も、ミックスにおいて考慮すべき最も重要なパラメータの一つです。「1つのサウンド・ソースに複数のマイクロフォンを使うテクニック」もフェーズの問題をクリアして始めて真価を発揮します。ドラムキットのサウンド収録では、良く使われるテクニックです。
マイクロフォンのフェーズ(位相)をコントロールすることは、スタジオでの収録とライブミックスの両方に関係します。EVO Channelのスペクトラム表示帯域全体にかかるArbitraryとLinear Phase Rotationを駆使することで、物理的にマイクの設置場所を動かしたのと同じくらい自然な結果が得られます。このPhase機能はFlux:が:独自に開発した技術で、リニア・フェイズ補正*をゼロ・レイテンシーで処理します。
*同時に同じ部屋で録音されたすべてのトラックで、フェイズ・モジュールを有効にすることで実現します。
EQ / Analyzer キャンバスを彩る
サウンドの命運を左右する、巧みに設計された効率的で完全なイコライザー。
EVO Channel EQは、ごく単純明快な4-バンド・パラメトリック・イコライザーに、ロー/ハイ・シェルフと6~24dBのロー/ハイ・カット・フィルターも加えたものです。 設定したEQ値がインタラクティブにカーブで表示され、内蔵のスペクトラム・アナライザーに重ねて表示されるので、音の変化を視覚的に確認しながら操作が可能です。 このスペクトラム・アナライザーはFlux:: Pure Analyzerに使われているアルゴリズムをEVO Channel用に最適化したものです。全周波数帯域で何がおきているのか、EQがどのような結果をもたらしたか、確実に把握することができます。
Compressor サウンドのアティチュードを決める
ダイナミクスをコントロールすることに加え、コンプレッサーはサウンドのシェイプを表現するために使われます。コンプレッサーを創造的にしかもアーティスティックに使うには、簡単に操作でき、印象的なサウンドを形成する能力を備えていることが必要です。EVO Channel Compressorは、9種類の異なるコンプレッション・モードを備え、バラエティーに富んだサウンドを生成が可能です。Wet / Dryコントロールを設定すれば、このモジュール内でパラレル・コンプレッションも可能です。
Touch 魔法のツールで、最後の仕上げを
EVO Channelのモジュールのファイナル・ステージには、様々な種類の入力信号に、最適なトリートメントを施すため、周波数帯域を指定して、DeEsser、Expander、Transient Designer、Sustain Designerなど、7つの異なるプロセシングを施す、Touchステージが装備されています。
特徴
- ・ VST/AU/AAX版は、最大16チャンネルの入出力に対応
- ・ WPAPI(SoundGrid)版は、最大8チャンネルの入出力に対応
- ・ 内部64bit浮動小数点演算
- ・ 384kHzまでのサンプリング・レートに対応
>>さらに詳しくはこちら
関連記事
・Article:目でも判るEQ特集