MIオンラインストア店長ミヤホンが、独断で定めたシャンルから、オススメ製品を選びに選び抜いてご紹介。毎週水曜日に更新!

ローエンドの処理を確実に行う。これって非常難しい作業だったりします。300Hz以下に「命を吹き込む」こと、そして確実な処理を行うために、有効な一手となる製品をピックアップしてご紹介します。




Waves
MaxxBass

実はこのMaxxBass、同社のRenaissance Bassの基となっているほか、2Uのアウトボード版が存在していたり、「MaxxAudio 3」という名で、その技術がXbox 360版の「Halo 3」等に採用されるなど、Wavesにとっても重要なプロダクトのひとつでもあるんです。
MaxxBassは指定した周波数の倍音をコントロールして、その下に「そこには無いはずの低域」を音響心理学的に生み出すプラグインです。EQのように特定の帯域を持ち上げたりしているわけではなく、「聴感上」聞き取りやすくするための倍音の調整を行っているという点がポイントです。スピーカーやヘッドフォンなど、再生機器のスペックによって大きく聞こえ方が変わってしまうのが、低域の特長でもありますよね。MaxxBassは、低音が鳴りにくいスピーカーからでも、重厚なサウンドを実現するため、あらゆるスピーカーに有効な低域の調整を行ってくれるプラグインなのです。

しかし、そうした目的の他に、まさに「ローエンドに命を吹き込む」といった使い方が存在します。「ベースとキックを上げようとしてEQで60-80Hzブースト。しかし、低域がグダグダに濁ってしまう上に、他のトラックまで抜けが悪くなった。」といった経験をした方も多くいらっしゃると思います。MaxxBassは低域を盛るのではなく、独自のアプローチによりローエンドに最適な「鳴り」の調整を行えます。ベースやキックなどで原音に「おいしい低域」が少ないと感じる場合でも、さらにパワフルに、理想とするローエンドへと近づける事が可能なんです。EQ処理で「低域を持ち上げた分、高域が物足りなくなる」なんて事も無くなるわけです。

低域のエネルギーの増大を抑えながらボトムを作りだす。そんな使い方までできてしまうのが、このMaxxBassです。





Sonnox
Oxford SuprEsser

「ベースやキックにコンプをかけたら、トランジェントまで削れてしまい、なんだか鈍った感じになってしまった。」といった経験をされた方も多いのではないでしょうか?
SuprEsserは、他のディエッサープラグインのように、特定の帯域のみをEQで絞って解析、そこからスレッショルド値を超えた値に対してのみコンプがかかるという動作を行っています。ただ、いわゆる「ディエッサー」との大きな違いの一つに、指定できる帯域が20Hzから20kHzまでと非常に広く、効果を及ぼす範囲も自由に調整できる点が挙げられます。これにより、いわゆるディエッサーの枠を超えた、サプレッサー(抑圧)・プラグインとなるわけですね。その用途は幅広く、中域はもちろん、ローエンドの調整にも非常に役立ちます。

例えば、キックやベースでアタック部分の重要な要である高域に影響することなく、ブーミーになる帯域のみを狙ってコンプ処理を行うなど、SuprEsserはローエンドの処理にも非常に有効なんです。ローエンド。いわゆる「太さ」の根幹を成す300Hz以下の帯域を、より自然に、より効果的に処理できるのが、このSuprEsserです。





FOCAL
SPIRIT Professional

部屋の都合で、どうしても壁際にスピーカーを置かざるを得ない状況の方も多いのではないでしょうか。低域のモニタリングというのは、再生機器のスペックや再生する環境によって大きく変化してしまうものです。そのため、正確なモニタリングが難しく、環境によっては音が濁ってしまいがち。「低音のミックスがなかなかうまくいかない。」という時には、まずモニタリング環境を見直すことで、問題が解決する場合も多いんです。

一つの打開策として、ヘッドフォンでのモニタリングが挙げられますよね。ただ、いざヘッドフォンでミックスをしてみても、完成したトラックをスピーカーで聞いたら、今度は低域がやたらとブーミーに鳴っていた、なんてケースも多いかと思います。

ヘッドフォンの場合でも、再生可能な周波数スペックが非常に重要になりますよね。そんな中、300Hz以下のローエンドのモニタリングにおいて、SPIRIT Professionalはかなり最適な選択の一つになるかと思います。SPIRIT Professionalは再生できる周波数が5Hzからと、非常に低いところから正確に鳴らしてくれます。完全密閉型なので、モニタリングにおいて重要な遮音性能もバッチリです。クラブ系のキック音や、ピッチも分からないくらいに低く鳴るベースだって正確に聞き取れるんです。大きなライブハウスやクラブで鳴らした場合のサウンドがイメージできるヘッドフォンって、案外貴重です。



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